オプトトップページ > アンダーピニング工法の施工方法 > その4、ジャッキアップ
いよいよ鋼管圧入も終わって、傾きを直すジャッキアップだよ。
僕も一人だと心細いから、仲間をよんでみんなで心を共にして大切な家を持ち上げるよ。
家の重さが100tあったとすると、最低でも1人が10tで持ち上げて10人の僕が必要になるんだ。
だけど、鋼管圧入で10tで圧入してるから、そこまでは大丈夫だとしても11tや12tが加わったときに固いとしていた地盤が抜ける可能性もあるよね。だから、できるだけ半分の力の5t以内で家を持ち上げられるようにしたいから、実は100tの家を持ち上げるのには20人くらいいたほうが、後々も鋼管杭1本あたりに5tの余力を持ってるから、家に多少の重みが加わる場合でも安心できるんだ。
もちろん、ソーラーパネルや瓦程度のものは載せてもらっても全く問題ないよ。心配なのは直下型地震なんかで短時間に極端な加重が加わった場合なんだけど、それでも、家の倍以上の重みを耐えられるようには通常してるから、本当に大惨事になるような地震がこない限り安心してもらって大丈夫だよ。
想定外の首都直下地震まではどうなるか検討もつかないけど、東日本大震災の後にあった余震では、震度5や6があったけど、まったく大丈夫だったね。
家が持ち上がった後は、こんな感じだよ。
この状態では、家は地面から浮いている状態になっていて、固い地盤に圧入した鋼管杭と僕が家を支えている状態になってるんだ。
ちょっと気持ち悪い状態だね。。
※動画は家が持ち上がる状態が分かりやすく早送りで再生しています。
どうして、鋼管圧入と同時に一カ所づつ調整していかないの?
そんなことを思われる方も多いと思います。
そうすれば、工期もへって費用の軽減になるのでは?ということですが。
最大の理由は1本づつでは、家を持ち上げることはできても、家全体のバランスをとることはできません。そのため、折角持ち上げたにも関わらず、傾きそのものは直っていない。。なんてこともなります。
東日本大震災の後に、多くの家が傾きました。応急処置とはいえ、ジャッキで簡単に持ち上げようとした家を何軒かみてきました。
ですが、残念なことに家を持ち上げてはいるのですが、傾きが残った状態で終わっている。或は、家のバランスが悪くなってしまったケースも多々みられます。
そのようなことにならないために、オプトでは、一カ所で加重の集中管理を行い、ジャッキ君たちがみんなで息を合わせて「家の傾きを直し、バランスも新築時のように戻す」というミッションを達成しようとがんばっています。
このジャッキアップの原理自体は、昔、理科でならった「パスカルの原理」の応用になるので、理科に詳しい方は、この工法の合理的なところをご理解いただけると思います。
詳しく知りたいという方は、現地調査に来た営業マンにきいてください。あるいは、施行中に、どういうことなのか聞いてみてください。