工事時期: | 2019年6月 |
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工事内容: | アンダーピニング沈下修正工事 (家の傾き修正) |
基礎の形状: | コンクリートブロック基礎 |
鋼管杭箇所数: | 18箇所 |
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鋼管杭最長圧入長さ: | 14.1m |
最大圧入t(トン)数: | 10t |
基礎補強長さ: | 70m |
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ジャッキアップ(持ち上げ)箇所数: | 15箇所 |
ジャッキアップ(持ち上げ)量: | 60mm |
家の傾きの施工前の状態から、どのような工事内容を行って、
最終的にどのような形で工事を終えたのかを紹介しています。
家の傾き修正施工前の計測結果です。全体的に歪な傾きがあります。状況が西日本豪雨の被災された住宅で徐々に傾きがひどくなっていったとの状況のため、地面が少し動いてしまっていることも考えられます。基礎がコンクリートブロックの基礎ということもあり建物の傾きも一律というよりは部分部分でまばらに沈下しているのがわかります。
は鋼管杭を圧入する箇所
は基礎補強・帯鉄板で補強を行う箇所
施工計画では玄関右側の和室を除きほぼ全てを杭で支えるように計画しました。また、コンクリートブロック基礎のため基礎補強をしっかりと行い、本来ブロックの目地で分かれてしまうのを一体として捉えられるように補強しました。
家の傾き修正施工後の状況です。図面で数字を載せると結構傾きが残っているように見えますが、建物の状況やバランスなどをトータルに検討し、かつ工事中にお施主様としっかりとコミュニケーションをとることで、生活上はほぼ傾きを体感では感じない程度に抑えることができました。何より西日本豪雨から日が経って地面に影響がでてきたという不安から、今後は杭で一体化した基礎から家を支えているという安心感を感じていただきました。